コンサートというのは実に金がかかるもんで、ちょっとしたアーティストのを観に行こうもんなら、1万円の席が当たり前のように販売されていたりする。
スポーツ観戦にしても同様で、人気のあるカードのチケットは高い。
ではそんな高いチケットを買っているのに、その価格に値する納得のサービスが受けられているか? となると、はなはだ心許ないのが現実である。
例えば、左の画像(例は東京ドーム)のような座席表を見たことがあると思うが、だいたいの座席の位置が記されてるだけである。
コンサートであるならば、チケットを買おうと思っているイベントはどういうステージ構成になっているかという情報すら記載されていない。
何度もその場所に行ってる人ならいざ知らず、この画像から得られるのは自分の座る席の位置くらいのものだ。
正直云って、数千円から数万円払ってる割に情報は極端に乏しい。
前回のエントリーでパック・ツアーを取りあげたが、パック・ツアーを申し込む際に参考にするパンフレットには、提供される宿の外観・部屋・食事の写真は当然のように掲載されているし、周辺の見所や観光に関する情報も記載されていて、できるだけそのパック・ツアーをイメージできるようなものとなっている。
当然、その情報を鵜呑みにすることはできないのだが、まったくなにも情報がない、宿の名前、部屋の広さ、食事のメニュー等が文字だけで並んでいるよりは100倍もマシであることは間違いない。
1万円程度で行ける日帰りツアーですら最低限以上の情報はパンフレットに記載されているし、もっと安くサービスされているものの大半はそれなりに情報を確認できるもんだ。
もちろん、情報はパンフレットだけではなく、ウェブを使えばもっと詳細に確認できる。
で、コンサート等のイベントになると、自分の買った席の情報は、先の画像のような実に味気ないというか手を抜きまくりで、「勝手に調べて勝手に想像してくれ」状態となっており、大切な情報の整理がなされていない。
要はサービスが客の方を見てないのだ。
そこで考えたのは、それぞれの席からはどのように見えるか、というのがわかる仕組みである。
アナログにやってしまうと、各席から撮影した(人間の視野に近い)写真を、上記の座席表にある各席とリンクさせてしまうだけである。
身長の高さ(男女別の日本人平均)、コンサートなのかスポーツなのか、といった辺りを考慮できればなお良いが、自分の買おうと思っている席からはこんな風に見えます、というおおよそのイメージができるだけで全然違う。
実際に会場に行ってみたら、お目当てのアーティストが豆粒のように小さく見えてガッカリ、ということも減るだろうし、豆粒になっちゃうということを了解してチケットを購入する人も当然いるだろう。
ユーザー側のメリット
・大金を支払って購入する席がどのようになっているのかある程度わかる。
・納得して購入できる。販売側のメリット
・クレームが減る。
・必要な情報を提供することでユーザーから信頼される。ユーザー側のデメリット
・当然提供される画像と現実とは条件が異なるわけで、画像が目安に過ぎないと考えられない人はガッカリすることもありえる。販売側のデメリット
・画像を用意し、サイトをリニューアルするのが面倒+費用が発生する。
このような情報って数千円から数万円という少なくない料金を払う人に対して最低限提供されるべき情報ではないだろうか、と思うのだがどうだろう。
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書いたもののなかには、既存のものがあったりするかもしれないが、調べることを放棄し、みんなが知っててもオレは知らんかった! というスタンスで恐れることなく書く。
まとめると“与太話”だ。